「クランクイン塩原ン」がクランクアップ

 栃木県那須塩原市で2020年に開催予定だった第1回なすしおばら映画祭は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止を余儀なくされた。同映画祭実行員会は、いま出来ることを模索し続け「子どもから大人まで全ての人を笑顔にしたい!」という思いを胸に、3月20、21日に「なすしおばら映画祭オンライン」を開催することを決めた。

 映画祭の核となる企画として、同所でしか撮れない映画祭用の短編映画「クランクイン塩原ン」の製作を決定。映画「Sweet Rain 死神の精度」「トラさん 僕が猫になったワケ」や、ドラマ「素敵な選TAXI」「仮面ライダーゼロワン」で知られる筧昌也監督にオファーし、2月17日に4日間の撮影をクランクアップしている。

 同映画祭のプロデューサーを務める俳優の川岡大次郎がプロデュースする「クランクイン塩原ン」は、本広克行監督が演出した舞台「転校生」や映画「ブレイブ 群青戦記」、木村拓哉主演ドラマ「教場II」に出演した足立英が、映画監督志望ながら夢破れて地元へ戻った主人公・君島映太を演じる。実家の温泉旅館を継いだ映太が、市の映画祭担当者・片桐(佐藤貴史)から「この街で映画祭用に映画を撮ってくれないか?」とオファーを受ける。当初は渋ってみせるが、かつての映画学校の仲間に出会い、市内の素晴らしいロケーションをロケハンしていくうちに……。

 実際に那須塩原で起こったことを、筧監督ならではの視点でコメディタッチで描く。足立、佐藤のほか垣雅之、土井玲奈、相馬有紀実、「U字工事」の福田薫と益子卓郎、ご当地ヒーローとして絶大な人気を誇るナスライガーらが出演。現在編集中だが、上映時間は30分程度を予定しているという。

 同時上映は、蜷川実花監督作「Diner ダイナー」に共同脚本として参加した杉山嘉一監督の新作「くるみるしゃべる」(28分予定)。小柴カリンと宇野拓が共演し、那須塩原市図書館「みるる」を皮切りに黒磯駅からアート369街道を北上していくロードムービー。

 「なすしおばら映画祭オンライン」は3月20〜21日の2日間、視聴可能。動画共有サイト「Vimeo」で作品が鑑賞できるほか、同20日午後7時からはオンライン舞台挨拶をYouTubeでライブ配信する(アーカイブ配信は行わない)。上映作品は「クランクイン塩原ン」「くるみるしゃべる」のほか、新作「なすしおばら映画祭ドキュメンタリー(仮)」(鳥居康剛監督)、「HARMONY」(日向朝子監督)、「ホットミルクロード」(水口紋蔵監督)の5作品。チケットは2021年2月20日正午から、livepoket(https://t.livepocket.jp/e/nasushiobarafilmfes-online)で発売中。