こちらも〝老老バトル〟! トランプ氏と犬猿・ペロシ氏が連邦議会襲撃事件の真相究明へ
トランプ前大統領
       

 トランプ許すまじ――。米民主党のナンシー・ペロシ下院議長(80)は15日、トランプ前大統領の熱狂的支持者たちが先月6日に首都ワシントンにある連邦議会を襲撃した事件について、真相を解明するために議会から独立した外部の調査委員会を設置すると発表した。

 連邦議会襲撃事件では警官1人を含む5人が死亡。議会の警備担当者がトランプ支持者らを誘導して議会に招き入れていたと報じられるなど、様々な問題が指摘されている。

 ペロシ氏は連邦議員に宛てた手紙で「連邦議会襲撃事件がどのように起きたのか、真実にたどりつかなくてはならない」と主張。2001年の米中枢同時多発テロを検証した調査委員会を参考に組織して、究明を誓った。

 一方、同事件で支持者に対し「死ぬ気で戦わなければ国を失う」と演説したことが暴動の扇動だとして弾劾訴追されたトランプ氏は、13日に行われた上院(定数100)での評決で無罪を勝ち取った。すでにトランプ氏の責任は回避されたかに見えるが…。

「ペロシ氏とトランプ氏は、トランプ氏が大統領在職時代から犬猿の仲として知られる。外部調査委員会設置はトランプ氏を許さないペロシ氏の思惑が強い。かねて弾劾裁判でトランプ氏を有罪にできなかった場合は、トランプ氏の公職資格を停止する〝プランB〟が噂されていたが、調査委員会はその布石になるとみられている」(在米ジャーナリスト)

 ペロシ氏がトランプ氏の公職資格停止を狙っているのは本紙でも既報した。トランプ氏の公職資格を停止する根拠は、合衆国憲法修正第14条第3項が定める「公的役職を経験した人が国や州への暴動や反乱に加担した場合、公職資格を失う」というものに起因する。

 しかし、公的役職に国家元首である大統領が含まれるかは議論が分かれるといい、もし公職資格を停止されるとなれば、2024年の大統領選を狙うとされるトランプ氏が黙っているはずもない。

 ペロシ氏は何としても天敵トランプ氏を追い込みたいようだが、果たして――。